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海洋生命科学部門

古代の海で発生した地球上の生命は、約38億年をかけて現在の多様な生物へと進化してきました。その歴史は、全ての生物のDNAに刻み込まれ、多様な機能と行動を生み出しました。海は広く深く、その環境は未知の生物や生命現象の宝庫です。
海洋生命科学部門は、海洋生物の進化の過程を解き明かすとともに、回遊現象や海洋環境への適応機構など、海洋におけるさまざまな生命現象の不思議を解明することに挑戦しています。使われる手法は分子生物学、生理学から行動学・生態学と多様であり、その研究対象も分子、細胞、個体から群集レベルにまで広がっています。本部門は、これらの成果を統合することにより、新しい「海の生命観」を創成することを目指しています。

生理学分野

生物は多様な海洋環境に適応して生きている。生理学分野では、海水のもつ 高い浸透圧に着目し、魚類の浸透圧調節機構分子から個体にいたるさまざま な手法を用いて統合的に理解することを試みています。

分子海洋科学分野

海を舞台に繰り広げられてきた海洋生物の多様化の歴史、およびその多彩な 生命活動の背後にある分子的メカニズムを、分子系統学的・分子生物学的手 法を用いて遺伝子の言葉で理解することを目的に研究を行なっています。

行動生態計測分野

回遊、分散、繁殖、生活史など、個々の海洋生物の様々な行動と生態を、遺伝 子、耳石技術、ポップアップタグなどの解析・計測手法を用いて理解し、海の生 命現象のメカニズムと進化的プロセスを解き明かします。